こんばんは、久々の何故?ナゼ?コーナーです。

今回は車高調の良し悪しを、私なりに解説するから、よく読んで、車高調を選ぶときの参考にしてくれ!

まず、うちがハイパーMAXプロベースでやっている理由について説明します。ハイパーMAXシリーズは、単筒式で、バルブ径が大きくできる。大きいって事は、油量が多くなって、タレにくい!フリーピストンで、ガス室とオイル室を分けて、さらにベースバルブと言うバルブが、入力に対して動く仕組みになってる。もちろん穴が開いていて、オイルを下に、送ったり、上に送ったりしてる大事なもの!

このベースバルブが、HKSハイパーMAXの「命」であり、一番の特徴といっても過言ではない。このベースバルブのおかげで、ガス圧の低圧化が実現でき、超微振動でも、追従性が良く、突き上げ感も無く、乗り心地の良さにも貢献している。もちろん、30段調整は、ストリートでの楽々走行から、富士スピードウェイのような超ハイスピードで走る時速290キロレンジでの乗り味も確保している。車高にしても、235-40-17 235-45-17でのタイヤツライチか、ちょいカブリまでなら底付きも無く素晴らしい、車高調だと思っています。

ヤシオスペックプラスは、上記に書いたハイパープロをベースにしているが、私なりのセッティングで、ハイパワー車にも対応できるように、縮側を強く、伸び側を柔らかくして、コーナーでの足ツキ性をよくする方向にしてあり、なるべく、両輪にパワーを分散するようにして、トラクションを稼ぐよう考えている。

例えば、ウチの13のバネレートは、F6K/R7Kリアの方が硬い。15に関しては、F10K/R10K前後同レートだし、一番古くからやっていた14は、それにプラス、乗り心地考えた結果、F10K/R8Kになった。サーキットでの性能については、今さらここで書くことも無いと思うが、13,14,15ともそれぞれに、筑波に関してはトップタイムと同じ位のタイムを出している。

問題は、その扱いやすさ!プラスに関しては、性能よりも素人からエキスパートまで扱いやすい!ここに重点を置いたので、私のデモカーもスペシャルを作ればもっとタイムは出ると思う?しかし、私が作ったプラスと同じものでタイムを出さなくては意味が無いし、「自分だけスペシャル」ってのは、いやらしくって私にはできませんね!それだけコイツには自信があるからね!


さて、ここからが本題・・・最近、他社に追従するカタチでHKSからも、フルタップ式車高調が出てきた。私はフルタップの悪さを知っているから興味は無いが、皆は興味あるでしょ?HKSがハイパーMAXシリーズで、D'、パフォーマー、プロパフォーマーの3種類出してきたから、「今までのシリーズは無くなるの?」とか、ウチのヤシオスペックプラスも変わるの?とか問い合わせが多くて大変なのよ。ココではっきり書きますけど、

ウチの回答は、「ベースは変えませんよ!」


それは何故か、これから説明します。まず、今までのベースバルブ付のハイパーMAXと、フルタップ式のハイパーMAXとでは、まったくショックの中身が違います。まず、全調整式とすることで、シェルケースの長さが短くなった新しいダンパーには、上記で書いたベースバルブが存在してないんです。これって、凄く重要なことです。

だって、ベースバルブがあるから、ガス圧を低圧にできたワケです。今回のMAXシリーズはガス圧は高圧に設定されています。ということは、乗り心地も?・・・

全調整式の良いところは、ホイールツライチまで下げても、ストロークがあるよ!という人もいます。確かに、縮側のストロークはありますが、伸び側に関して言うと、ジャッキアップした時にタイヤが下に落ちる量が殆ど無い車の場合、コーナーでイン側の足が浮いちゃって、トラクションがまったく無い足になります。

それは、去年のD1を観ればわかると思います。あの辺走ってるヤツは、みんな今までホイールツライチにしてたんだけど、競技で勝とうと思ったヤツは皆、タイヤツライチぐらいの車高に上がったよね!これなんです。確かに車高は下げれるのがフルタップ式だけど、必要以上に下げても意味がない?そうすると、ロアシートで調整するタイプの車高調で下げれる範囲以上下げても、意味が無いってことなんだ。

グリップ走行でも、ブレーキングの時にリアが伸びてくれないから、危なくて乗れないよ!D1選手の中には「ホイールは絶対ツライチ」を心情に生きるヤツは少数だがいる・・・こういうヤツは、車高の上がった他の車両を横目で見ながら、不利は十分承知の上で走ってることだと思う。(もしかしてソコまで考えてねーか?(笑))でもね、これだけは絶対譲れない!って信念持って走ってるヤツは、私はそれで良いと思う。

と言うワケで、いっぱい書いたけど、今までのハイパーMAXの売りである、ベースバルブがあるのと、無いのではどっちがいいの?同じ名前で紛らわしいけど、これらは、まったく別モンと考えて欲しい。どっちが良いか悪いかは、自分で判断すれば良いし、ヤシオスペックプラスが一番なんて、私も思ってないよ!?全ては君たちの考え方次第・・・。

ただなんとなく広告見ただけでは、ここまで分からなかったでしょ?フルタップ式が悪いわけじゃなくて、ダブルウィッシュボーンとか、テコの原理で、足を動かす形状の車や、ショックの動きが少ないものとかは有効だよ。車種別に専用設計されたシェルケースを使い、ショックの中身も良い物で、伸びのストロークもある。ってなら良いけどそこまですると、いろんな意味でフルタップであるメリットが無くなる気がするからこの辺でやめておこ。

ということで、たくさん書いてしまいましたが、岡ちゃんが、ヤシオスペックプラスをフルタップ式にモデルチェンジしない理由がわかりましたか?今考えている以上の常識破りな素晴らしいモノが世の中に出てきたら、そのときはこれは凄い!!って素直に認めますよ。そこまで偏屈ではありませんから・・・。

↑はヤシオスペックのベースの単筒式です。ピストンが下に押されたときに、下部にオイルが流れるわけだけど、ピストンが下に下がって行くと、フリーピストンがガスの力で上に押し上げようとするというのが普通のダンパーなんだけど、ベースバルブの凄いところは、フリーピストンを効かせる手前で一旦フリクションを発生させてやることにより、突き上げ感や微振動領域でのダンパーの追従性を確保している。
全調整式とすることで、シェルケースの長さが短くなった新しいMAXダンパーは、ベースバルブが存在していません。この違いって、凄く重要なことです。たいした図が書けなかったんだけど、よーくみてイメージしてください。


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